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第7景 大てんま町木綿店

第7景 大てんま町木綿店 -安政5年(1858)4月 改印
おおてんまちょう もめんだな

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大伝馬町、小伝馬町界隈は、近隣に幕府の伝馬役をつとめた馬喰が多く住んでいたこともあり、古くから江戸と地方とを結ぶ、陸の流通ターミナルとして栄えてきた。 そういった交通の利便性もあり、ここには、地方から入荷された反物を中心に扱う、問屋街が形成されていった。 中でも、日光街道の旧道沿い、大伝馬町1丁目から通旅籠町(旧大伝馬町3丁目)にかけての、約500メートルに渡る一角は、左右に大店(おおだな)が軒を連ね、越後屋のある駿河町と並んで商業の中心地のひとつであった。 軒を連ねると書いたが、実際には、広重の絵にあるように、大規模な長屋つくりの家屋内にパーティションが切られ、何件かの店舗が同居していたようだ。 暖簾を見ると、同じ長屋に、手前から、田端屋、升屋、それに嶋屋が入っていることがわかる。 江戸図7を見ると、その先にも、大和屋、丹波屋などが続き、背後には、小津屋、江戸屋、川喜多屋があるのがわかる。 この絵は、小津屋付近から東方向を見たものだ。 なお、この小津屋は、現在もこの地点で(株)小津商店として営業しているのはうれしい。 資料館もある。

(現在の同地点との比較 2009年10月筆者撮影)
田端屋新旧写真

江戸図7【安政3年(1856)実測復刻江戸図より作成】 
007大てんま町木綿店a

現代図7
007大てんま町木綿店b


昭和22年、昭和38年のこの地にも行かれます。
この場所に航空写真で訪れる

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