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第76景 京橋竹かし

第76景 京橋竹かし -安政4年(1857)12月改印

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京橋一帯は広重が住んでいた場所であるにもかかわらず、百景の舞台にはこの作品と、広重の浴衣、そして四方蔵(原新田 実氏の "謎解き広重「江戸百」” による推理)しか登場しない。 駿河町や大伝馬町と並ぶ江戸のメインストリートであったはずだし、 現在の銀座通りの中心地であるのだから、もっと採り上げて欲しかったものである。 

さて、この絵は、このあたり一帯の地名の由来となる橋とその背景を描いている。 京橋は、幕府公金で維持される御入用橋であり、日本橋や新橋同様、擬宝珠(ぎぼし)で装飾される豪華なものだったようだ。 京の三条大橋を意識したものだとしたらなかなか心憎い(注)。 また、ここでの主題でもあるように、京橋には竹河岸(たけがし)と呼ばれる竹の市場があった。 わざわざ幻想的な満月の夜の風景を描いているが、これは京の渡月橋と嵯峨野の竹林を意識したものか。 いずれにせよ、第73景の短冊同様、京橋と言えば、竹をイメージした京風趣味の名所だったと推理するのは考えすぎか。

なお、橋の上の左から3人目の人物が持っている提灯には、「彫竹」と書いてある。 彫竹とは、横川彫竹という人物のブランド名で、実はこの版の彫師だ。 「魚」印はしょっちゅう出て来るが、竹をモチーフにしたこの作品に気付かれぬようそっと掘り込むとはなかなかいいセンスだ。 

(注) 広重は、東海道五十三次でも有名だが、三条大橋の描写が現実と著しく異なるため、ホントは京には行っていないのではないかという指摘がある。 (広重「東海道五十三次」の秘密

熟練の職人技が光る創業80年の木版画工房直営 高品質の復刻浮世絵歌川広重「京橋竹がし」(名所...

江戸図76 【安政3年(1856)実測復刻江戸図より】
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現在図76
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