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第79景 芝神明増上寺

第79景 芝神明増上寺 -安政5年(1858)7月改印
しばしんめい ぞうじょうじ

079ShinmeiZojoji.jpg

今も同じ場所にある芝増上寺の大門から、「おのぼりさん」と見られる観光客の一行が出てきたところだ。 安国殿や五重塔を見物して、さぞ満足したのであろう、随分楽しそうだ。 これから、隣の芝神明社(現芝大神宮)にでも行くのだろう。

また、後ろを歩くのは増上寺の修行僧だ。 毎日七ツ(午後4時)に市中を回るその姿は江戸の名物だったらしい。 というのもこの僧侶、表向きは托鉢だが実際には "ならず者”や喧嘩に渇を入れて回る自警団だったというのだ。( 絵本江戸風俗往来 より)  

喧嘩といえば、芝神明社(この絵の右に見える神明造りの神社)は、芝居で知られる"め組の喧嘩”の舞台である。 ここで行われた勧進相撲を無銭鑑賞しようとしたことがきっかけで、江戸中の火消しと相撲取りの大喧嘩が始まるという物語だ。 火消しと相撲取りでは、それぞれ町奉行、寺社奉行と支配管轄が違うため、この裁きについて、奉行間の縦割り弊害を描いている点も興味深い。 このあたり一帯もそうだが、寺社地、町人地、武家地などそれぞれ支配管轄の違う場所が同居するエリアでは、増上寺の自警団みたいなものは有効だったのかもしれない。   

ちなみに、暴れん坊将軍に登場するめ組の辰五郎のモデルは、この芝居の辰五郎と、実在の新門辰五郎のミックスだろう。 新門辰五郎は、実際に慶喜や勝海舟と交流があったとされる。

江戸図79【安政3年(1856)実測復刻江戸図より作成】
079芝神明増上寺A
江戸図上では、ピンクが寺社地、灰色が町人地、白が武家地として色分けされている。

現代図79
079芝神明増上寺B

関連する風景
第53景 増上寺塔赤羽根


■ 絵本江戸風俗往来
■ 新門辰五郎
■ 吉宗評判記 暴れん坊将軍 第一部 傑作選 VOL.1

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